Powered By Blogger

2011年3月30日水曜日

タイトル画像変更

まだまだ寒い日が続きますが、タイトルだけでも春らしく。ということで、桜の画像に変更です。向かって左が郡山市公会堂。右は日本大学工学部キャンパス。

誰でもできる我が家の耐震診断のリンク

自分のお家が心配な方、財団法人日本建築防災協会の「誰でもできる我が家の耐震診断」をいまさらですが、リンクしておきます。ご参考に。
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/wagayare/taisin_flash.html

風評被害と闘うリンク集

会津産品紹介サイト。会津は福島ですが、放射能の影響はありません。http://aizu-tsshop.com/

ハワイアンズの奇跡。http://spa.fusosha.co.jp/feature/list00001100.php

福島産品総合案内。http://www.minpo.jp/pub/former/special/47club/

2011年3月29日火曜日

ハウスメーカーの震災後の対応が遅い理由~おかわり~

さっきまで、ある会合に出てました。そこで聞いた話。

ハウスメーカーは、震災で全半壊したお客さんの建て替えを効率的に受注するために、たとえ自社のOB客と言えども、一部損壊は相手にしないそうだ。

仮設住宅が出来ると、その玄関先にパンフレットをぶち込んでいくのがメーカーの手口。エゲツナイですね。

2011年3月28日月曜日

ハウスメーカーの震災後の対応が遅い理由



先日、大手D社の震災後の対応が遅いという投稿をしました。今回は、その続編。実際、どうして遅いのかという部分を掘り下げてみたいと思います。考えられる理由としては、

1,大工などの“実働部隊”がいない。
2,普段、業者を搾取しているので、イザというとき動いてもらえない。
3,そもそもやる気がない。

などが考えられます。
1,大工などの“実働部隊”がいない。
 ハウスメーカーの社員は、営業、設計、施工管理、総務の4部門のいずれかに属します。営業は、お客様とのリレーションを図り、契約を戴くのが仕事。設計は、営業と共にお客様へプランや仕様の提案をする。施工管理は、現場の工程や予算の管理です。総務は、労務管理や財務管理など諸々。となると、社員として、屋根に乗ってシートを被せたりサッシの割れたガラスをべニアなどで応急処置したりと実際に施工ができる人間がいないのです。実際に工務を行う場合は、A工務店、B建築と下請けの業者に依頼をかけなければいけません。人間の体に例えるなら、頭は有るが手足はないという状態です。

2,普段、業者を搾取しているので、イザというとき動いてもらえない。
 1の様な事情ですので、事あるごとに下請けに依頼をします。しかし、下請業者も人の子。搾取という表現は大袈裟かもしれませんが、普段何かと無理を言われている相手の言うことは、できれば聞きたくありません。まさにこんな時は、立場が逆転するのでなかなかメーカーの言う通りというわけにはいかないのです。特に今回は、「ガソリンが無いんでェ~」と言いわけもしやすいですし。

3,そもそもやる気がない。
 ハウスメーカーは、年間数万戸を供給することもあります。そもそも、供給戸数が多すぎて、初めからサジを投げているむきもあるようです。お客さまにとって、ハウスメーカーは、1分の1ですが、メーカー側からのお客様は数万、数十万分の1でしかないのです。

ただ、D社もS社も、クレーマーには電話や点検を速やかに行った様です。

2011年3月23日水曜日

風評被害と闘う


風評被害とは「事故や事件の後、根拠のない噂や憶測などで発生する経済的被害~大辞林~」である。

先般、情報弱者について意見を述べた。まさに、それ等が引き起こす被害と言って過言ではなかろう。現時点で、福島(飯舘)の生乳や福島・茨城・栃木産のホウレンソウ、カキナについて出荷自粛が指示されている。

しかし、福島県は、北海道、岩手県に次ぐ面積を誇る広域県である。福島第一原発の位置する県の北東部から離れた会津地方などは、「福島県」として括ってしまうのは乱暴だろう。また、出荷自粛の指示が出ていない(市場に出回っている)野菜に関しては健康への影響はない。

福島県産の米が売れ残ったり、産地に関係なホウレンソウが売れなかったりと被害が目立っている。また、先日、福島民報紙の記事で、「福島からの避難者、宿泊拒否」というのを目にした。ここまで来ると、風評被害というより、差別である。もちろん、この宿泊拒否は、旅館業法違反である。

我が福島県は、農業県である。今回、出荷停止の措置が取られた野菜には東京電力と国から十分な補償をしてもらうのは当たり前であるが、それ以外の風評被害をいかに食い止めるのかが大変重要な課題である。

2011年3月19日土曜日

ハウスメーカーの震災対応


3月19日の昼下がり、私宛に一本の電話が入りました。約10年前、ダイワハウス時代に担当させていただいた白河のお客様からです。今回の地震で内外部の壁にヒビが入る等の損傷を受けられた様です。

お話を伺うと、どうやら、ダイワハウスの初動が遅いことにご不満の様子。我々工務店と違って、施工棟数も多いですし、何より、大工さんなどの“実働部隊”が無いのですから、致し方無い気もします。ただ、工事課や設計課には建築士の有資格者がたくさん在籍しているのも事実。そのメンバーで、お客様宅の応急判定をすることも出来たのではないかな、と思ってしまいます。

その後、気になったので、当時担当させて戴いたお客様にそれぞれ電話をしてみました。あるお客様は、「壁にヒビが入ったり、サッシが開かなくなったりで、余震で家が潰れるんじゃないかと、不安で。。。。」と仰っていました。余りに不安で、震災から2日位は避難所で過ごしたそうです。ヒビの状況や、当時の施工スペックなどを考えると、特に問題は無い様なので、「それなら、特に問題ありません。安心してください。」とお伝えしました。「専門家からのその、一言が欲しかったのよ!」と大変喜んで戴きました。

もちろん、現場も見ないで“安心”などと言うべきではないことは重々承知です。が、それで安心して戴けるなら少しはお役に立ったかなと思います。後日、お伺いをして、一通り点検させて戴きました。内外部に多少の亀裂があるものの、基礎などの構造上主要な部分への損傷はなく、改めて安心である旨をお伝えいたしました。帰り際、震災から10日目にしてやっと訪れたダイワハウスのサービスマンとすれ違いました。怪訝そうに私の顔を見ていたのが印象的でした。

我々、プロの目から見るとなんでもない建物の損傷もお客様にすれば重大な問題。我々が一言「安心です」とお伝えするだけでも、負担が軽くなる様です。これを機に、「応急危険度判定士」の資格講習を受けようかなと考えている今日この頃です。

震災と不謹慎

セ・リーグの開幕について、物議を醸しているみたいですね。確かに、関東地区でのナイター2試合は戴けない気がします。が、基本的に予定通りの開幕には賛成です。

福島はじめ、東北や北関東などの被災地は、確かに苦しいです。が、それに引っ張られて、全国の経済が停滞するのはどうかと思います。特に関東圏の歓楽街や飲食店の打撃は特筆すべきのようです。まさに震災の二次災害ですね。

震災発生時に、長崎県警で送別会をやってたとかってニュースをチラッと耳にしました。何か問題あるんでしょうか?不謹慎だってこと?こんなコトを論っているから、経済が委縮するんです。

別に、東京の皆さんが飲み会取りやめたからって、こっちは何も変わりません。むしろ、銀座でドンチャン騒ぎをしていただいて、東北の農産物や地酒を消費して戴いた方がよほどありがたい。

この地震で東北の経済は間違いなく疲弊します。関東以西は、十分に消費活動を行っていただき、経済の余力を蓄えてください。

情報弱者考

しかし、みなさん慌てて逃げ惑ってますね。ガソリンもないのにご苦労なことです。やれ新潟だ、やれ東京だと。で、いつまで避難してるんですかね?3日ですか?4日ですか?それとも一週間?先日、新潟に避難した人が、来週にも帰ってくるとか。。。

お金もかかるでしょうし。これから、本当に最悪の事態になったとき、避難する余力がなくなって、被災地に戻るみたいな。コメディーですね。

恐らく政府は、今の20km圏内避難指示、30km圏内屋外退避を変えない(変更する合理的な理由がない)でしょうから、それ以外の地域の人たちは被災者とは認定されません。となると、自費での避難となります。今から無駄金を使っている道理はどこにもありません。更に言うと、原発から60km離れている地域には殆ど影響がないと考えるのが常識というものです。

ちなみにですが、1,000mSvの被曝の影響で癌になる確率より喫煙で癌になる確率の方が圧倒的に(100倍とかってレベルで)高いです。

そういう連中が、余計な行動をして、二次災害を引き起こす。全く迷惑ですね。最近のツイッターとかの意見では、そういう連中を「情報弱者」と言ってるらしい。

携帯電話が普及し始めたころ、欧米から「携帯を持った猿」って揶揄されましたね。情報弱者は、まさにそんな感じ。レベルの低いマスコミが垂れ流す情報を精査も判断もできず、見カジリ、聞きカジリで行動する。統制がとれないからパニックになる。合掌。

情報弱者の特徴は、その学習経験の不足にあるようです。勉強をしたことないから、情報の採り方も知らないし、分析もできない。だからって、自分の勉強不足を、周りに転嫁しないでほしいものです。政府の発表→信じない。チェーンメール→信じる。みのもんたの健康情報→信じる。みたいな。

ちなみに、ウチはこの連休、近場の温泉旅行に行ってきます。

いずれにしろ、知識の無い者たちの言動に惑わされず、冷静沈着に行動したいものです。

2011年3月18日金曜日

情報弱者は、災害弱者。

今回の東北関東大震災は、まさに未曾有の大惨事です。このような中、お年寄りや子供、病気や怪我を患っている人、障害を持った人等を“災害弱者”なんて言いますね。

今回の場合、これらの方たちに加え、「自分の頭でモノを考えられない人」も災害弱者だと思うんです。

周知の通り、福島第一原子力発電所では自衛隊、米軍、警視庁、消防庁など総力戦で原子炉との戦いが繰り広げられています。その中で、○mSvとかいうレベルでの放射能漏れが続いています。我が国政府は、第一原発から20km以内に避難勧告を、20km以上30km以内を屋内退避区域にそれぞれ指定しました。

で、「いやいや、もっと遠くに離れないと被曝するのだ。政府はわれわれに嘘をついているのだ。」と言って憚らない輩や、悪戯に逃げ惑う輩が続出。かえって混乱を招いています。

確かに、放射能とかって言うと直ぐに原水爆をイメージしてしまう。故に、即死。みたいな()風が吹けば桶屋が儲かる理論の方がまだ合理的です。

私も、原子力に関しては全くの素人。でも、報道や持ち合わせの知識、自分で調べた情報なんかを総合的に判断すると、即死はないと考えます。

そもそも、放射能っていうか放射性物質っていうのは、何やら怪しげな光線とか電波みたいな類のものではなくて、あくまで物質。微小ながらも形がある。形があるから、飛散する場合は、埃やチリに付着して飛んでくる。つまり、埃やチリを防ぐような手立てをしてやれば十分に防げるってことですね。もちろん、中性子線みたいに有害な光線も無いことは無いけど、あまり遠くまでは飛んで来ません。

放射性物質の飛散は、距離の二乗に反比例します。つまり、原発で1mSvであれば10km離れれば1/100の10μSvに、30km離れれば、1/900の1.1μSvります。だから、そのくらい離れればあまり神経質になる必要はありません。

ちなみに、東京~ニューヨークの往復の飛行機で浴びる放射線量は、190μSv。ブラジルとか赤道に近い国の放射線量は、10,000μSv。

今回の事故で放射能が怖いとか言ってる輩は、今後海外旅行もしないしCTもレントゲンも受けないのでしょう。

しかし、いざ最悪の事態と言った時に、こういった連中の暴走が一番怖い。思慮深く、冷静に行動をしている我々に害を与えかねない。屋内退避が勧告されているにも関わらず、逃げまどい、被曝する。誰かが助けにいく。被曝する。病院で治療する。被曝する。全く迷惑な話だ。

最後に、政府の発表→信じない。チェーンメール→信じる。みのもんたの健康情報→信じる。この層はたぶん同一。

震災から一週間





3月11日に発生した東北・関東大震災に遭われた皆さま、大変お疲れ様です。発生から一週間が過ぎ、だいぶ疲れも溜まっていることでしょう。

本来、安らげるはずの我が家も多分に漏れず被災をしたことでしょう。あっちのヒビやこっちの割れ。。。次の余震で崩れるのでは。。。という漠然とした不安をお持ちの方も多いでしょう。そんな際は、都道府県が認定している「応急危険度判定士」や建築士などの専門家に住宅の診断をしてもらうのが一番。いつ崩れるかとビクビクいているのは精神衛生上非常にマイナス。特に、次のような場合は、応急危険度判定などをお勧めします。

1,昭和56年以前の建築である場合。
2,敷地が、盛土である場合。
3,近くに大きな川や池沼がある場合。
4,基礎に幅1cm以上の亀裂がある場合。

などです。一方、内部の壁や外壁に亀裂がある場合でも、縦や横に“キレイ”な亀裂が入っている場合はあまり心配ありません。が、早いうちに専門家に診てもらいましょう。

このような住宅診断は、建築士法21条に定める建築士の業務です。建築士以外のものはこの様な行為をすることは出来ません。ちなみに、応急危険度判定士は、建築士の有資格者が一定の講習を受けて都道府県に登録するものです。

最近では、写真入りのカード型の建築士証を携帯している建築士も増えてきました。事前に確認することも必要かもしれません。