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2012年5月1日火曜日

帝国ホテルの紙袋に関する考察

写真-1 紙袋

先日、法事がありまして、東京のおじさんから帝国ホテルのお菓子をお土産に戴きました。中身につきましては、妻が完食したものと考えられますので、私の方では、紙袋に対して考察していきたいと思います。

帝国ホテルといえば日本を代表する超高級ホテル。名前は聞いたことあるけど。。。という方がほとんどでしょう。もちろん、私もその中の一人。

しかし、我々建築学を専攻した者にとっての帝国ホテルは、宿泊施設としてではなく、歴史的建造物としての位置付けとなるのです。もちろん、現在のそれではなく、フランク・ロイド・ライトが設計し、大正12年に竣工した2代目帝国ホテルのことです。竣工直後、関東大震災に見舞われたものの、「震災の記念碑の様」と讃えられた様に、それに耐え、昭和43年の解体までその威風を示したのです。

もっとも、この「震災の記念碑」とは少々オーバーな表現だった様で、特別耐震施工を施したなどの事実はなく、タマタマ被害を免れただけだと大学の先生が仰ってました。

で、紙袋。この紙袋をよく見ると、前述の2代目帝国ホテルのファサードをライトのデザインする建具風にデフォルメしているのではないかということに気づきます。例えば、この上下2本の水平のラインが、「地を這うような」と例えられるライト独特の水平ラインであり、また、左右日本の垂直のラインは、大谷石の精巧なラインを表現しているのでは無いかと思うのです。実際のトコロはどうか解りませんがw

写真-2 2代目帝国ホテル(通称:ライト館)ファサード

実は、解体された2代目帝国ホテルのファサードは、愛知県の明治村という展示施設に移築されいます。いつの日か、息子を連れて行ってみたいなと思っています。

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